導入事例
動画サービス
2024.05.07
有料老人ホーム
エクサポの導入で、入居者様たちの生活にメリハリを
養護老人ホーム慈照園さんにエクサポ導入のきっかけと導入後の変化(導入実績)について取材しました。
当施設は養護老人ホームとしては珍しく、同じ敷地に主治医の先生が常駐しているので、比較的早くに先生との相談や入居者の受診ができるといった特徴があります。入居者様にはリハビリ施設というよりも、日常の生活の場として過ごしてもらうためにアットホームな雰囲気での運営を目指しているようです。また、入居者様が大きなストレスを抱えることがないよう、若い頃にやっていた習慣をできる限り制限しないように取り組んでいるとのことです。
当施設では、「優しい言葉かけをして、一人ひとりを大切にする」を今年度の目標として掲げられています。日々の業務の中で職員と入居者の間に気持ちの食い違いがあっても、職員一人ひとりが優しい気持ちを持って入居者に接すれば言葉も態度も優しくなれるとのことです。
エクサポは2023年6月に導入いただきました。取材時点で10か月間ご利用いただいております。今回は、管理者の中岡様に、エクサポ導入の経緯や活用方法についてお話を伺いました。
施設名: 慈照園
施設種別: 養護老人ホーム
定員: 60名
所在地: 広島県三次市山家町
導入前に抱えていた問題
―まず、エクサポの導入に至った経緯を教えてください。
入居前はコロナ禍で自宅の中だけで過ごされていたことから、入居後も各自の部屋から出て活動することに慣れていない入居者さんも多くおられました。そのため、入居者さんに体操などの運動やレクリエーションをしてもらう機会を作るのに苦労していました。個室で過ごされる時間が長くなると一日の過ごし方が単調でメリハリがなくなるという懸念も抱いていました。
入居者さんには部屋から出て活動する習慣をつけてもらいたかったので、まずは一つの場に集まって運動に取り組んでもらいたいと思い、エクサポを導入することにしました。
―エクサポの導入前に不安に思ったことはありましたか?
正直、私も含め機械の扱いに慣れた職員が少なかったので、導入しても上手く扱えるかどうか不安でした。また、いざ集まって体操してくださいと言っても入居者さんたちが積極的に取り組んでくれるかどうかも心配でした。
実際に導入してみて
―実際にエクサポを始めてみて入居者様たちの反応はどうでしたか?
始めてみると意外ととっつきが良く、入居者さんからは毎日やってほしいという要望をいただいています。始めのうちは、接続に時間がかかって「早く始めてほしい」というプレッシャーを受けることもあったのですが、今では職員の方も慣れてきて手早く準備できるようになっています。
動画の開始時間や前にやった体操の内容のことを忘れる方もおられるので、職員のフォローが必要な場合もありますが、そのような方も体操を始められたらだんだん感覚が戻ってきて「これ毎日やっとたね」とおっしゃられます。
ケアプランに運動が入っている入居者さんもいますが、前までは散歩するか部屋の中で自分でできる簡単な体操をするしかなかったところに、エクサポ体操を導入して運動のバリエーションが増えたことも助かっています。
ご利用状況
―エクサポをどのように利用していますか?
基本毎日利用していますが、日曜日はたまにお休みすることがあります。午後2時くらいから40分間ほど流しています。
―こちらはエクサポのホーム画面です。この中から特にどの動画を利用されていますか?
体操の動画を再生することが多いです。主に 「本日の動画」 から3番 (基本体操) を選んで流しています。これを流したら20分ですので、追加で左側のメニューから全身や下半身の体操を選んで使っています。たまに 6番 (口腔体操/顔トレ) を使うこともあります。脳トレクイズを流すこともありますが、体操をやりたがる入居者さんが多いので、最近は体操動画がほとんどです。
―エクサポを導入して良かった点を教えて下さい。
やはり、入居者さんたちが部屋の外に出て活動できるようになったことが大きかったです。一つの場所に集まることで入居者さん同士のコミュニケーションが増えたことも良かったです。 他にも、職員がべったりついておかなくても体操できることも大きなメリットでした。動画を流している間、職員は入居者さんの近くにいるけど、付きっきりになることはなく、同じ部屋で書類業務にあたってもらっています。
さいごに
―今後の展望について教えて下さい。
今は2階の入居者さん (比較的介護度の高い方) だけを対象にエクサポを利用していますが、3階でも流すことができるように準備しているところです。3階の入居者さんは2階の方々に比べると認知症の方が少なく、ほぼ自立されているのですが、そのような方々でも今まで身体を動かせなかったところが動かせるようになったというような変化を促せたらいいなと思っています。入居者さん全員にサービスを行き渡らせることは難しい面もありますが、より多くの方に体操を実施してもらえれば、入居者さんたちの気持ちも明るくなって、より活動的になるのかなと思っています。
―インタビューは以上です。本日は貴重なご意見をいただきありがとうございました。
※回答内容は取材当時のものです。